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「炎國物語」
化恋〈バケコイ〉

5、リクアタック

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 自分の名を呼ぶ男性に対する間姫の言葉は冷たかった。
「勝手に名を呼ぶな」
「申し訳ありません。鬼神様」

 私と我堂は互いに発言を押し付けあった挙句、無言の勝負で私は勝った。我堂は恐る恐る尋ねる。
「間姫。てめえ、ひょっとして鬼神か?」
 周囲がどよめく。呼び捨てにされた間姫を見て、先程の男が怒声を上げる。
「貴様ッ」
「黙れ。我堂は俺の部下で友人だ。そっちの零夜さんにも無礼を働いてみろ、一族郎党皆殺しにしてくれる」
 間姫の言葉に信者たちは沈黙する。

「我堂、詳しい事情は中で話す」
「…分かった」

 屋敷の中の適当な部屋で間姫が語りだす。
「俺の父親の有川綺姫は浮気をしたんだな。実に頻繁に。
祖母の魅花の影響で父さんには性に関するタブーがなかった。
おばあさまは夫である神谷闇綺との間の子供のほかに、
有川、一間というふたりの男の間にそれぞれ男の子と女の子…父の綺姫と母の在花を生んだ。
で、母さんはおばあさまの影響をあまり受けていなかった。
要するに浮気が嫌だったんだ。それを誰にも言わず、ある日、自殺した。
父さんは父さんなりに母さんを愛していたから、自分の異能に飲み込まれた。
死んだよ。
で、俺と、兄の帝花と妹の海羅は家を出た。帝花と海羅は一緒にいるはずだ」

 そういえば、鬼神たちは最強レベルの異能者だった。よくもまあ、誰も気づかなかったものだ。第6機関が鬼神域から遠いためだろうか。鬼神域で異能は神に愛された証となる。互助組織など必要ないのだ。

 人払いを命じられているこの部屋にひとりの青年がやってきた。間姫はいっそ不思議なものを見る目でその青年を見た。
「何の用だ」
「間姫様に地虎を鎮めていただきたく…」
「いい根性だ」
 間姫は青年の頭を蹴ると、名を訊いた。彼が気に入ったらしく、落ち着いた様子だった。
「陸と申します」
「じゃ、敬語レベルを下げる。名前はそのまま呼んでいて構わない。それでいいならさっさと行くぞ」
「…ありがとうございます」

 そうだ。陸は間姫様と鬼神を呼んだ。名を呼ぶなと間姫が言ったのを知っていた様子で…だ。殺される覚悟を決めてきたのかもしれない。
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